チャリタブル・ヴェーダーンタ勉強会の支援先について

チャリタブル・ヴェーダーンタ勉強会の支援先である「NPO法人 里山・限界集落けんこう農房」さんについてお知らせ致します。

お話をお伺いしたのはNPO法人里山・限界集落けんこう農房の事務局長の松原宏子さん。農業のイメージとは違った華やかなキャリアウーマンの雰囲気漂う女性が現れた時は少し驚きましたが、静かにわくわくした自分がいました。

松原さん達はただ無農薬の野菜を作っているのではなく、「固定種・在来種で縄文農法にて農業を行っている」方です。これだけでは分かり辛いと思いますので簡単に説明させていただきます。

作物の種には「固定種」「在来種」「F1種」という種類があります。スーパーで普通に買える野菜の多くが「F1種」という種を使って栽培された野菜です。そしてここ50年ほどで増えたというこの「F1種」は一世代のみの種です。その代わり育てやすく「規格通り」に育ちやすいとう特徴があります。これは農家から見ると廃棄処分が少なくなり有り難いものでもあります。しかし一世代のみですからその種から次の世代は育たないという特徴があります。この事実をご存知ない方は多いのではないでしょうか。

この「規格通り」というのはあくまでも販売する時の規格であり、自然界では存在していないものです。あらゆるものが循環している中に「循環する事がない規格の野菜」がメジャーである事を知った時、個人的には強い違和感を覚えました。そしてそれを主に食べている私達は…?と考え始めると色んな疑問が出てきたのが最初に「種」の事を考えるようになったきっかけでした。

残念ながら本来使われていた「固定種・在来種」と呼ばれる種は失われかけています。応援したくてもスーパーなどでは「固定種・在来種」のお野菜を気軽に購入するのも難しい状態です。何故ならこれらの種は「F1種」より収穫量が下がり、規格に合わない作物になる事も多いので流通させにくいからです。また、そういった規格内の安い野菜の方がよく売れるという消費者側にも原因はあります。また、一般的な農家さんは生活もかかっているので「固定種・在来種」を使わなくなっていくという現実もあるのです。

消費者目線であれば安くて見た目が奇麗な野菜なら良いとお感じになるかもしれません。実は無農薬の野菜に変えるだけでも味の違いがある事をご存知でしょうか。また、続けて無農薬の野菜を摂り続けているだけで体調が良くなる方もいらっしゃいます。そして固定種や在来種の野菜を食べてみるともう一段階豊かな味だとわかります。自然の味ってこういうものなのか、と驚く程違いがあります。そして何より美味しいだけでなく、循環の中にある自然なものです。

固定種や在来種の野菜は収穫量が減り規格外になるかもしれませんが、強さがあるので実は農薬が無くても育ちます。つまり「固定種・在来種」の野菜を育てる事は無農薬栽培にも繋がるので一石二鳥といえます。また、松原さんがされている縄文農法では農薬や化学肥料だけでなく有機肥料も使っていないのです。つまり循環の中でその生態系の力だけで作っているのです。これをお聞きした時は本当に素敵だなぁとじーんとしたものです。ここまでされている農家さんは少ないのではないでしょうか。

松原さん達が奥丹波で作っているのはメインが黒大豆、そしてインドにご縁がある人ならお馴染みのターメリックこと秋ウコンなどです。

秋ウコンは加工されて食用にもお肌にも使える「AKI UKON OIL」として販売されています。勿論、在来種の種で縄文農法(農薬、化学・有機肥料、除草剤などケミカルな薬剤不使用)で作られています。

お話は種の話も含めて素晴らしい事が多かったのですが、特に素敵だと感じたのは現在の農業の問題点や失われていく「種」の問題に対して悲壮感や怒りではなく、固定種・在来種の伝統野菜を土壌の生態系に力で育む縄文農法を明るく楽しみながら問題を乗り越えて行ってらっしゃる事、そしてそういった農法や種の事を知ってもらう事に焦点を当てて活動されている事です。お人柄だけでなく、明るく前向きでパワフルな希望を感じました。

その原点回帰で自然に無理なく循環する農業を目指されている事、またその事を知ってもらおうと楽しみながらいきいきとされている活動を支援させていただきたいと感じました。

今はまだ人も少なく(約10人ほどとのこと)、一緒に作る仲間を増やし、農地も増やして行けたらとお思いです。今回、チャリタブル・ヴェーダーンタ勉強会で集まったドネーションは全て縄文農法を行い、固定種・在来種を守ろう、知ってもらおうと活動されているNPO法人里山・限界集落けんこう農房さんにお渡しします。

ご興味おありの方は是非Webサイトをご覧いただければと思います。

NPO法人 里山・限界集落けんこう農房