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致死率100%という基本の中で

 

それが直接の死因になる事は無いけれど、通院してもなかなか完治しない症状に悩みがら暮らして行く事は結構なストレスです。それは人によってアトピーだったり、免疫系疾患であったり、酷いヘルニア、偏頭痛など、沢山の病名がつけられています。

私は2011年の春過ぎから突然悪化した症状を「成人アトピー」と診断されました。実際は腸管カンジダによるリーキーガットに加え、それが原因で腸が働かなくなり有害重金属が排出出来ず重度のアレルギー症状が現れているといったものでした。そういった普通の病院での治療が出来ない症状に強いお医者さんに出逢い、治療を受けて7割ほど回復した時にインドに行き、更に改善して大豆アレルギーだけが残っている状態です。

 

先月、インドのアシュラムで知り合った純子さんが関西に来られるという連絡をいただいたので、私は無条件でその日を一日空けました。

インドに療養に来られていた彼女は化学物質過敏症を抱えていて、アシュラムだと楽になるという話をお聞きしたのを覚えています。私自身アシュラム滞在で症状が消えていくのを感じていたので共感したものです。今年も滞在中に症状が一つ消え、帰国してもぶり返していません。

勿論、アシュラムはファンタジーな世界ではないので魔法で治るわけではありません。良い環境で生活し、学び、自分をよく知っていって良い状態を維持出来る様になったからぶり返していないだけです。

 

対症療法の薬を出され続け、例え塗っても吸っても飲んでも根治しない症状を抱え続ける事は辛いものです。また、何かの原因を感じ取っていたら「精神的」で片付けられると疑問を感じますが、周りに「理解して!」とも言えません。何故なら「想像ではほど遠い」からです。でもそれは「想像力が足りない」という意味ではなく、経験していないから仕方の無い事です。そして経験しない方が良い事でもあるからです。

これは困った症状を抱えている人共通の感覚かもしれません。勿論ある程度悟ってる人なら体の症状は何て事のない出来事でしょうが、凡人の私には辛く感じたものでした。

勝手な想像ですが、純子さんも私も厄介な症状に悩まされていて、そういう背景にあった感覚の重なりも在ったのかもしれません。また、それだけでなく違う部分での重なりもあったので、アシュラムで話した僅かな時間を大切に出来たのだと思います。

彼女は家の中を漆喰で塗ったそうです。漆喰で化学物質を遮断する事で彼女の抱えていた症状は楽になったとのこと。恐らく、家の中の事なので家族から理解を得る事、手間など色々負担だったと思います。ですが、大変な状況でも試行錯誤しながら進んで行った事で前にも進めたのだと思います。

(私も過去に店舗内を自分で漆喰を塗った経験があるのでその力は体感しています。前の借り主の煙草の臭いまで全て遮断してくれました。自宅のお手洗いも漆喰で塗ったほど、おすすめです。)

 

自分の場合は症状が強く眠れない夜に、開き直って起きて調べに調べて腸管カンジダとリーキーガット?という所に辿り着き、その症状に強い先生を見つけて治療出来ました。結果的にアーユルヴェーダをもっと知ろうという決心をしたきっかけにもなりました。

私の症状は物理的な問題「腸に巣食ったカンジダ」という原因があったわけですが、そこに至るまで過労、酷いストレス、不健康で不安定なライフスタイルが全てでした。自分に優しくありませんでした。今はそういう意味ではかなり自分に優しい生活を送って幸せに過ごしています。先述した「自分をよく知る」という事はこういう事も含まれています。

 

 

この日は純子さんと奈良で過ごし、茶室でゆっくり話し、町家を見学しながら彼女の専門知識である建築の事なども聞き、素敵なベジ対応のお店の特等席でゆったり食事をして、ゆっくり会話が出来たのはとても贅沢な時間でした。

月日で考えると久し振りの筈なのに、久し振り感はありませんでした。こういう時間はご褒美の様な素敵な時間です。そして更にラッキーが沢山舞い降りた日でもありました。

 

自分が幸せじゃないと人を幸せに出来ません。
仕事だけでなく大切な人達も幸せに出来ません。

昔はこういう話に対しても「とはいっても仕事だし…」とか「きれいごとばかり言ってられない…」とどこかで感じていたのでは?と思います。

自分に優しくなかったので周りにも優しくなれませんでした。
自分に厳しかったから他人にも厳しかったんじゃないかと思います。

 

「何であんな厄介な症状になったのかなー」
「昔の職場で何でパワハラやモラハラやセクハラのトリプルパンチを受けたのかなー」
「何であんなトラブルに巻き込まれたかなー」

と、過去の厄介な出来事を思い浮かべると、クリア出来た事ははっきり何故だったか理解出来ます。そして繰り返しません。カルマの法則はいつでも例外なく動いているという事もわかりやすく実感出来ます。

 

人間は生まれて来た時点で致死率100%ですから、生きている間は何があっても腐らず前を向いて進めていきたいものです。

なかなか治らない謎の症状に苦しんでいる人達が、少しずつでも自分を知って、答えを見つけて前に進んで行ける事を心から願っています。