ヨーガの五原則

スワミ・ヴィシュヌデーヴァーナンダジは以下の言葉を残しています。

 

Health is Wealth. Peace of mind is Happiness. Yoga shows the Way through.
-Swami Vishnudevananda

(健康は宝です。精神の平穏は幸せです。ヨーガは以下の五原則を通して道を示します)

 

シヴァナンダヨーガはアーサナ(ポーズ)をする事だけでも瞑想だけでもありません。総合的なヨーガと呼ばれているだけあり、本来はポーズだけに留まらず、食事などの生活も含めて学んでいきます。スワミ・ヴィシュヌデーヴァーナンダはそれをわかりやすく五原則として以下のようにまとめました。

 

ヨーガの五原則

 ・適切な運動
 ・適切な呼吸
 ・適切なリラクゼーション
 ・適切な食事
 ・ポジティブシンキングと瞑想

 

一般的にヨーガのイメージであるアーサナ(ポーズ)は一部である事がわかります。

クラスで行うのは主にアーサナと呼吸法からなので「適切な運動」「適切な呼吸」「適切なリラクゼーション」から学ぶ事になります。

 

適切な運動

日本では一般的にヨーガまたはヨガと呼ばれるものはポーズを取るアーサナを指しています。正確にはアーサナヨーガと呼ばれ、適切な運動ではこのアーサナヨーガを意味しています。

一般的なスポーツとは何が違うのでしょうか?

アーサナは体を筋肉を鍛える為だけに行うものではありません。また、イメージする難しいポーズをマスターする為だけにするものではありません。

勿論、練習を積む事で難しいポーズもできるようになって行きますが、それは結果的に出来るようになるという事にすぎません。よく耳にする「体が硬いからヨガはできません」という言葉がありますが、アーサナを行うには体が硬いという事は効果を感じやすいからラッキーであるという要素になるくらいです。アーサナは形を完璧にする事に捕らわれず、隣の人と比べるものでもなく、過去の自分と比べるものでもありません。今の自分に適切なポーズを取る事です。

また、呼吸にフォーカスしてゆったりと無理なく進めていくので心拍数や血圧が一気に上がってしまったり、上がってしまったままの状態が続くという事がなく、体にとっても優しいです。

激しいスポーツは一気に汗をかくという爽快感はありますが、疲労感も伴います。アーサナヨーガは終わった後は行う前よりもスッキリとエネルギーがチャージされた様な感覚で元気にもなります。また、心も落ち着き、続けていく事でストレスにも強くなり、平穏な心を手に入れる事ができます。

 

適切な呼吸

クラスでは鼻から吸って、鼻から吐く腹式呼吸、完全呼吸から始め、調気法と呼ばれる二種類の呼吸法を行います。

日頃口呼吸で暮らしている方には鼻呼吸は慣れないかもしれませんが、少しずつ慣れていき、肺を100%使った完全呼吸を練習していきます。また、二種類の呼吸法を行い、頭もクリアになり、瞑想しやすい状態に導きます。

最初は効果がわかりにくい呼吸法ですが、徐々に自律神経が整っていく感覚や心身の落ち着きを感じていく事でしょう。

 

適切なリラクゼーション

リラクゼーションというとマッサージやトリートメントを受けてリラックスする事をイメージするかもしれません。シヴァナンダヨーガでは、ポーズとポーズの間にお休みのポーズを挟みます。そしてシークエンスの最後には長目のファイナルリラクゼーションという時間を設けています。

ポーズとポーズの間のお休みの時間で自分の心身の状態を観察したり、ポーズの効果を感じ取ることもできます。徐々にポーズ前とポーズ後の微細な変化がわかる様になってくることでしょう。

また、最後のファイナルリラクゼーションではアーサナを一通り終えた後のニュートラルな自分の心身を感じ、自分自身で深いリラックスをさせていく自己暗示の時間があります。講師がリラックスさせるのではなく、自分でリラックスさせる事が出来る様になってくるので、個人的にはいつでも役立つテクニックだと感じています。

ファイナルリラクゼーションは時間でいうと15分前後の時間ですが、数時間眠ったのと同じくらいの効果をもたらすと言われています。

 

適切な食事

ヨーガでは推奨される食事は菜食です。インドでの主流なベジタリアンは「ピュア・ベジタリアン」と呼ばれていて、乳製品を除く動物性食品は食べません。また、厳密に言うと野菜では玉ねぎやニンニク、ニラなど、五葷と呼ばれるものやキノコ類も食べません。その他、アルコールも摂取しませんし、とても辛い料理なども食べません(とはいえ、インドのアシュラムやグルクラムの料理は日本人には十分満足できるスパイシーさがあります)

ヨーガを行うと耳にする「ヤマ・ニヤマ」がありますが、一番最初に出てくるのが「アヒムサー(非暴力)」です。動物性食品の摂取はヒムサーに繋がりますのでアヒムサーを守る為にもベジタリアンは推奨されます。口にするすべての食物が心身を作っていきますので口にするものはピュアで栄養価があるものを選択します。

ここまで読むと修行的なイメージですが、インドのアシュラムではとても美味しい食事が提供され、おかわりも自由です。お腹が空いて満足できないという事はありません。また、菜食のメッカであるインドでは動物性食品が入ってなくとも満足できる美味しいメニューがあるので私は苦痛に感じた事がありません。

因みに私はベジタリアンですが、無理にならなくちゃ!と頑張ってなったわけではありません。身体を壊した後にベジタリアンの生活をしたら非常に調子が良くなったのでやめられなくなりました。昔は大好きだったアルコールも自然に飲まなくなりました。

止めれないからヨーガは出来ないと思う必要はありません。
私の先生はこういう言葉をくださいました。

「自分は絶対にダメという決めつけを捨てて、オープンな気持ちで来てください。」

自分は変わらない、変えられないという思い込みというのは気付かない内に持っているものだと最近感じています。学んでいったり、理解が進んでいった時に自ら選択する日が来るかもしれません。どうぞオープンマインドでいらしてください。

お肉を食べてる方を拒む事もありませんのでお気軽にいらしてください。ただ、動物性食品が入っているもののお土産などをいただく事がありますが、食べられませんのでお気持ちだけ頂戴させていただきます。予めご了承くださいませ。

ゆくゆくは食事のクラスも作っていければと思っています。

 

ポジティブシンキングと瞑想

ポジティブシンキングと言ったら無理矢理前向きな楽観的さを求められている様な気もしますが、結果的にそうなっていくという印象です。無理に「ポジティブにならなきゃ!」と何かを練習したわけでもありません。ただ、学びが深まっていくと客観的に見られる様になっていくので、変に悲観的になったり、ネガティブな心というものから離れていきます。

瞑想は心身にとってとても良い効果をもたらします。これはヨーガにだけでなく、日々の生活、仕事、人間関係にとっても良い効果をもたらしていると感じています。心に起きる乱された時の大きな波が起きにくくなり、平穏な状態にある事が増えていきます。

また頭もクリアになり、論理的な思考、冷静な判断に繋がっていくと感じています。