秋なこと乙なこと

  お寺は秋が何となく似合う気がします。 とはいえ、春の桜も夏はお盆、雪化粧のお寺、と、どの季節も素敵なのですが。でも秋の夜に虫の声を聞きながらお寺でヨーガだなんてなかなか乙だなと感じています。   乙とか書くと個人的には『へうげもの』という漫画を思い浮かべてしまいます。     新刊が出たら買ってしまう数少ない漫画の一つです。主人公の茶人、古田織部が乙だと感じた時に実に嫌らしい表情をしながら手で「乙」と作るのですが、画像検索したらフィギュアやアスキーアートもあるようで驚きました。笑 まんま、「乙」というCDも出ている様です。   歴史の解釈や脚色が気に入るかどうかにもよりますが、歴史や日本文化が好きな人には楽しい漫画です。茶道は簡単にしか学んだ事がありませんが、充分楽しめますし、知識も広がります。芸術の秋だからと芸術に触れるにはちょっとしんどい、という方は漫画を楽しく読みながら日本の文化や歴史に触れるのも乙かもしれません。   昔の職場で朝から花を生けるのが業務の一つでした。今思うと素敵なお仕事です。近頃は玄関に飾ったり、庭の花をガネーシャの前に供えるのも習慣になってきています。日本には華道という素敵な文化がありますが、残念ながら私はきちんと学んだ事がありません。それでもただ無造作に生けるのではなく、自分なりに美しさを見つけて生けるだけでその場が素敵な空間になります。美しさや凛とした空間を作る事、所作は大切にしていきたいものです。   【乙なもの】気が利いていて、ちょっといいと思わせるさまなどを意味する表現。他もよいが、これもまた趣きがあってよい、といった意味で用いる。   ずば抜けて素晴らしい!というものよりも穏やかでちょっと良いというあたりが気に入っています。甲乙丙丁の甲ではないんですよね。人間、ちょっといい事の積み重ねが大切なのでは?と感じています。日常に少しずつ取り入れて行きたいものです。