玄関前を清めて綺麗な模様を描くだけでも素晴らしいことです。
それを鳥たちが喜んで食べてくれるならそれも素敵なことです。
誰かが見て、綺麗だなと感じるかもしれません。
美しいものを生み出せるなんて、それだけでも素晴らしいことではないでしょうか。
ただ、もう一歩踏み込むならば、コーラムはお祈りであり、周りとの環境との調和のためのお祈りです。個人的に行うプージャーにも通じます。
プージャーとは、朝に身を清めてから行う自分の体やマインド、言葉、五感を使ってイーシュワラの認識を深めるためにする行い(カルマ)です。
ただコーラムを描いてたらプージャーしたことになる、という意味ではなく、日々の行い、生活そのもの全てがお祈りであり、それを捧げるという認識です。
私自身、コーラムやプージャーを行い、勉強して認識を深めていけたら、と思いながら行なっています。
2020年、コーラムがきっかけで知り合えた方のご厚意で、お会いしたかったコーラム研究家の方にお会いできました。お会いするだけでなく、習うこともできました。
コーラムのクラスでは描くことをイメージされる方が多いかもしれませんが、描く時間はほとんどありませんし、綺麗な線の描き方なんて一度も習ったことがありません。
ただ、そこで学んだことは確実に自分がコーラムを描く時に大きな影響を与えています。
ポンディチェリでは、土着という言葉が合いそうな、伝統として受け継がれている当たり前にコーラムが描かれているエリアです。早朝に描く奥様達ともお話をお聞きしたりしました。
そして何より、今まで見たことがないくらい沢山のコーラムを毎朝眺めることができました。
どのように受け継がれてきているのかも含めて、コーラムの更なる意味、模様の意味を少し学ぶこともでき、実際に生きている伝統を垣間見ることができたと感じています。
決して単なるアートではなく、技巧だけでもない、そこから広がる奥深い世界をこれからも垣間見たい、理解したい気持ちでいます。
コーラムWSで基本的な説明を聞かれた方には、少しずつこの辺りのお話しもシェアしていきたいと思っています。
コロナ禍になってから、全てのコーラムWSは中止、または延期となりました。
いつ再開できるのかは不明です。
そこで、これからはzoomを使って少しずつシェア出来る時間を作っていく予定です。ご興味おありの方は、ブログやメールでの情報をチェックしていただけたらと思います。