藤原京で古代の蓮を眺む

去年行ってお気に入りになった藤原京に蓮を見に行ったので、蓮のことと藤原京のことを撮ってきた写真と共にご紹介します。

ヨーガをしていている人や、インドに馴染み深い人の間ではお馴染みの蓮。

サンスクリット語では沢山呼ばれ方がありますね。
人の名前、シュローカに出てくるので耳馴染みのよいものを少しピックアップしてみました。

कमल【kamala】
पद्म【padma】
नलिन【nalina】
सरसिरुह【sarasiruha】

馴染みがあるとは言ってもなかなか庭で簡単に育てる植物ではないので、気軽に見られる花でもありません。

最近は季節によっては花屋さんでも売られるようになりましたが、やっぱり池で眺める蓮が一番の贅沢だと感じています。

藤原京

藤原京は、歴史好きではない方にはあまり耳慣れない都かもしれません。中国の都をお手本にして造った日本初の本格的な都です。持統天皇の時代で、作られたのが694年なので平安京の100年前ですね。

持統天皇は天武天皇の皇后なので女性です。しかも3人目の女性天皇だったとか。昔の方がその辺は融通がきいたのだな、と思ってしまいます。

この時代から貨幣ができたり、戸籍ができたりと今の社会に繋がってくる基盤ができはじめたのかな?と歴史を見ていると感じます。

先日、降って湧いたようなお休みができたので、その藤原京に蓮を見に行ってきました。

藤原京の蓮

3000平方メートルの広さ。

大極殿跡南東方向にある三つの蓮池は3000平方メートルと広く、唐招提寺蓮や古代蓮など11種類を植栽しています。

誰でも無料で入ることができ、駐車場も広く完備されています。

見頃は7月下旬なのですが、今年は7/18の時点でも一つ目の蓮池は結構開花していました。三つとも開花しているところを見ようと思ったら8月上旬の方が良いでしょう。

蓮の種類

3つの池に11種類の蓮が植えられています。

1つ目の池

  • 即非蓮(そくひれん)
  • 粉松球蓮(ふんしょうきゅうれん)
  • 小舞妃蓮(しょうまいひれん)
  • 中型蓮

2つ目の池

  • 古代蓮(こだいはす)

3つ目の池

  • 法華寺蓮(ほっけじはす)
  • 唐招提寺蓮(とうしょうだいじれん)
  • 碧台蓮(へきだいれん)
  • 中国古代蓮(ちゅうごくこだいはす)
  • 皇居和蓮(こうきょわばす)
  • 大賀蓮(おおがはす)

読み方が難しいです。蓮を「はす」「れん」と両方の読み方があるようなものもありました。

個人的には古代蓮が好きです。

古代蓮とは発掘された種を発芽させたもので、園芸品種が作られたよりもっと昔から存在しています。放射性炭素年代測定で1300年ほど前の蓮であるとわかっていて、原始的な形態をしていると考えられます。それだけでもわくわくしませんか?

その古代蓮は今回見ることができました。

原始的な形と言われている古代蓮。

もう一つよく咲いていたのが即非蓮です。
古代蓮と雰囲気が似ていると思っていたのですが、在来種なので原種寄りの種類だそうです。

今回一番気に入っている写真。即非蓮。

中型蓮と書かれていたものも咲いていました。

中型蓮は白が美しかったです。

中型蓮は中型蓮の中に種類があるような気がしていたのですが、その辺はよくわかりません。

唐招提寺蓮や碧台蓮などはまだのようでした。蕾も上がりかけ、というところでした。

種類が多く咲いている時期に行かれたら是非香りをそれぞれ嗅いでみてください。あまりしないものから、豊かな香りのもの、あまり良い香りではないな…?というものまでそれぞれです。

アクセスと駐車場

場所:〒634-0072 奈良県橿原市醍醐町

電車だと畝傍駅、畝傍御陵前駅、耳成駅ともに徒歩30分。
この季節にはなかなか厳しいので車やバイクがおすすめです。

どの駐車場からも少し歩きますが、見頃には臨時駐車場も開いているので困ることはないかと思われます。そして無料です。バイクも停められます。

開花している蓮を沢山見るなら早朝がおすすめです。
早朝に行かれる方は駐車場Dという指定があるようです。

駐車場や周辺のMAPはこちら(藤原宮跡周辺 花園のご案内pdf)
バイクを停めて蓮池の方向を見たところはこんな景色。

写真の通り、田んぼなのか、なんなのか?というところをザクザク歩いて行きます。
あぜ道もあります。

つまり藤原宮跡を踏みしめながら蓮池まで歩くことになります。日影は期待できませんので日傘や帽子をお忘れなく

歴史を感じながら蓮を眺めに行きませんか?

藤原京は大和三山(香具山、畝傍山、耳成山)に囲まれています。中大兄皇子(後の天智天皇)が詠んだ三山の歌にも出てくる山です。

香具山は 畝火ををしと 耳梨と 相あらそひき 神代より 斯くにあるらし 古昔も 然にあれこそ うつせみも 妻を あらそふらしき

内容は畝傍山を我がものとしようと香具山と耳成山が争っている三角関係だとか…。どの山を男性、女性とするかは諸説あるようです。直接見たらわかるでしょうか?(わかりませんでした)

個人的には持統天皇の歌の方が好きです。

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 
衣ほすてふ 天の香具山

藤原京という日本初の本格的な都のあった場所でゆっくり1300年以上前から存在していた古代蓮を眺めてみてはいかがでしょうか?

このような平和で時間の流れがゆっくりに感じる奈良が大好きです。

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